Ready-made

「既製品」である僕たちに個性を

瀬戸内国際芸術祭2016へ行ってきました

2つの港と瀬戸内海に浮かぶ島々で行われている瀬戸内国際芸術祭へ行ってきました。

今回で、この芸術祭も3回目。
私は、前回3年前に行われた芸術祭にも訪れたので、2回目の参加であり、それ以来の香川県への再訪となった。

この芸術祭の特徴は、春、夏、秋と3回の会期に分けて開催されており、様々な島々を何度かに分けて訪れることが出来るのが特徴的である。

前回は、夏会期に訪れたので今回は、秋会期の時期に行きました。

高松までは、飛行機で訪れるのが簡便だが、今回の往路は、「サンライズ瀬戸」という寝台特急で東京駅から移動をしてみました。

寝台特急への乗車自体が初めてだったので、寝れるか不安だったが、意外と快適に寝ることができた。
部屋は、シングルルームで過ごしたのだが、友人たち4人で酒盛りするには少々狭かった笑
アメニティや設備については、スリッパや寝間着、NHKFM、目覚まし時計まで付いていて大変充実していた。
当日は、列車確認や事故の影響で、到着予定が7時20分台だったのが100分遅れでの到着となり、少々プラン変更を余儀なくされた。

これも旅である。
島へ行く前にまずは、うどんで腹ごしらえ。

植田うどん

前回は、瀬戸内国際芸術祭の代名詞となった「直島」へ訪れたので、今回は、まず、「豊島」へ。

豊島へは、フェリーではなく、高速船での移動のため、座席数が限られており、出発の30分前に切符販売前には長蛇の列となっていた。
豊島の唐櫃港へ昼前に到着したため、レンタサイクルはなく、徒歩とバスで鑑賞することに。

まず鑑賞したのは、イオベット&ポンズの「勝者はいない−マルチ・バスケットボール」。
バスケットボール自体は、高校時代の授業でした以来なので、童心に戻り、思い思いに場所へボールを投げ込んだ。

次に鑑賞したのは、クリスチャン・ボルタンスキーの「心臓音のアーカイブ」である。
ここは、自分自身の心臓音を収録することができ、また、今までに収録した人々の心臓音を聞くことが出来る。
楽しめるかは、個人差があるかと思う。
建物の前にある海辺がとてものどかなので、散歩がてら訪れるのは良いと思う。

そして、この島で一番有名である「豊島美術館」を目指すが、そこまでの道のりが遠い笑
しかも、到着しても、整理券が配布されており、15時の回と中に入れるまでに2時間以上の時間を要することとなった。

仕方がないため、美術館近くから見られる棚田や海の絶景を見つつ、唐櫃岡エリアへ。
お昼ごはんを食べようと「島キッチン」へ行こうとしたが、いっぱい。
なので、その脇にある小屋で提供されていたカレーを。
オリーブサイダーも美味しいかった。

その後は、ピピロッティ・リストの「あなたの最初の色(私の頭の中の解-私の胃の中の溶液)」や青木野枝の「空の粒子/唐櫃」、スマイルズの「檸檬ホテル」を鑑賞。
特に、「檸檬ホテル」は、男女で行くべき展示だと、体験してから強く思いました笑

そして、念願の「豊島美術館」へ。建築家・西沢立衛とアーティスト・内藤礼によって生み出された空間は、身体全体で五感を使って感じ取ることができた。今までにない、最高の時間の流れ方を体感できるのは、ここだけなのではないだろうか。内部は撮影禁止だったが、写真に収めることで表現することは難しい空間ではないだろうか。
雨の日や芸術祭出ない時期に再訪したい一押しの場所である。

豊島美術館を出たら、高速船の時間も近づいていることもあり、時間切れ。
バスに乗り、家浦港へ。
みんな帰る時間は同じなので、バス乗車の争奪戦の激しさは毎度のこと。
こういったインフラが悩ましい点のひとつでもある。

高松に戻ってからは、骨付鳥を食し、〆には、カレーうどんを食べて一日目終了。

翌日は、早朝に起きて、散歩しながら朝うどんへ。
ここは、丹下健三建築で有名な香川県庁の目と鼻の先なので、建物の鑑賞をしつつ訪れてほしい。

最終日は、時間の関係もあるため、男木島のみに行くことに。
朝一で出発したフェリーに揺られながら40分で到着。

到着したらすぐに目に付くのが、ジャウメ・プレンサの「男木島の魂」。
屋根には、様々な言語が散りばめられており、建物の前ありをぐるぐる回ってしまいます。

男木島は、基本は徒歩での鑑賞となるが、自転車に乗りたい欲が高まっていたので、電動自転車をレンタルして、男木島灯台へ
全速力で走りきった面白さは自然と笑顔になりました。

自転車で元の場所に戻ってからは、徒歩で次の作品へ。

一番最初に訪れた、川島猛とドリームフレンズの「カレードスコープ ブラック&ホワイト」は、作品と同じ柄の様々な洋服に身を纏い、作品と一体になれる体験型であった。
個人的には、男木島の中では一番気に入った展示であった。

そこからは、眞壁陸二の「男木島 路地壁画プロジェクト wallalley」をいたるところで鑑賞しながら、松本秋則の「アキノリウム」へ。
木製の器具から様々な音色を奏でており、音を楽しむことができました。

そこからは、磁器でつくられた高橋治希の「SEA VINE」、パイプや男木島の詩が読める谷口智子の「オルガン」、島民たちの思い出が詰まった栗真由美の「記憶のボトル」、不思議な空間を創り出している大岩オスカールの「部屋の中の部屋」、色彩豊かに表現された漆の家プロジェクトの「漆の家」を鑑賞した。

昼食は、「まどか」さんでたこ天定食をいただきました。
たこの食感が、柔らかくてぺろりと食べてしまいました。

そこから、フェリーが来るまでは、猫と一緒に日向ぼっこ。

高松に戻ってからは、〆うどんということで「ことでん」に乗車して、有名店へ!

うどんバカ一代

そこから、最後に栗林公園内の散策を最後に、瀬戸内国際芸術祭の鑑賞を堪能しました。

国際芸術祭は、また開催されれば3年後ですが、改めて瀬戸内海へ訪れるとあの青空や海の音や風は病みつきになってしまうくらいハマってしまいます。

なにもないときにも美術館や観光名所はあるので、定期的に再訪してゆったりと流れる時間を過ごしたい。


公式サイト:瀬戸内国際芸術祭