Ready-made

「既製品」である僕たちに個性を

3回目の香川旅

今年は、海外ではなく、国内で過ごすことにしました。(昨年は、ニューヨークへ行ったのですが、記録が書けていない。。。!のちほど、書きます。。。)

社会人になってから、友人との2人での旅行を行っていましたが、一人暮らしを始めて、一人でできることのハードルが、下がっていることもあり、一人旅をすることにしました。

当初は、海外へ行こうと鼻息荒くしていましたが、イニエスタ選手が神戸に加入してから、神戸の試合に見ることと、夏季休暇の取れるタイミングがなくなっていき、ウルトラCでの方法ばかり考えるようになりました。

海外プランは、神戸戦の観戦後、翌日のファン感謝デーに参加し、その翌日に、関西国際空港からマレーシアのクアラルンプールへ行き、帰りは、羽田着にしようと思いましたが、アレンジばかりの計画なので、お財布的なことを考慮し、国内となりました。

もし、上記のプランを採用しておりましたら、関西圏で大きな被害があった台風21号の影響で利用できていなかっただろう。。。

 

ということで、神戸⇒大阪⇒高松というプランにしました。

こちらでは、サッカーに関しては記載しないことをコンセプトにしておりますので、一人で訪問した高松エリアでの話を書きたいと思います。

 

四国へ入ったのは、自邸を出てから3日目のこと。

新大阪駅から久しぶりに新幹線に乗車。岡山駅で下車をしました。

大阪から岡山は、案外近いもので、新大阪で購入したカツサンドを食べていたらあっという間に到着しました。

そこから、在来線のJR特急しおかぜに乗車して、丸亀駅で下車しました。

目的は、駅前にある猪熊弦一郎美術館(通称:MIMOCA)へ往訪しました。

参考リンク:MIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

 

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こちらの美術館は、9月末をもって、美術館と図書館の長期寿命化計画に伴い、改修工事なることと、展示に関わるデザインに友人が関わっていたため、訪問しました。

今まで、猪熊氏の作品は、香川県庁の壁画ぐらいしか印象になく、他には、どんな作品があるのだろうと楽しみにしていました。

企画展の「猪熊弦一郎展 風景、顔」では、彼が、ニューヨークを拠点としていた時代に「landscape」を中心とした「都市」をテーマとした内容とシンプルな「顔」を題材とした作品を枠や閲覧の距離に制限を持たせずに、鑑賞することができました。

常設展示では、なぜ、MIMOCAを駅前に建設したかなどの歴史や猪熊氏の他の作品に触れることができました。

その中で、猪熊氏は、「美術館は、心の病院」というタイトルを残していました。

自分自身、この旅に出る前に、傷心する出来事(まだ、完治していないが)があったが、美術館に行ったことで、少し心が軽くなり、この後の旅も楽しむことができた。

「退院」後、再び在来線に乗り、高松駅へ降り立ちました。

 

高松へは、3度目の訪問となり、街のつくりや様子もだいぶ覚えてきました。

来年開催される、3年に1度開かれる瀬戸内国際芸術祭に合わせて、ホテルの建設が進んでおりました。

高松空港は、アジア圏からの直行便も増え、インバウンドの伸びが著しく感じることができました。

この日は、高松市内の繁華街で隠れ家的なお店の開拓をし、この日は終了。

 

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2日目は、島めぐりをする予定でしたが、予定を変更して、急遽、琴電に乗って、金刀比羅宮へ行くことにしました。

早朝から始発の高松築港駅から終点の琴電琴平駅まで約60分ローカル電車に揺られながら向かいました。

朝の早い時間だったことや平日だったこともあり、混み合っておらず、奥社までの1368段を上ることができました。

汗ばむ陽気だったこともありましたが、奥社から一望できる香川の景色は格別でした。

ご朱印と金色のお守りを手にし、参拝をしました。

 

汗をかいたこともあったので、琴電高松市内の戻る途中にある、仏生山駅で下車して、仏生山温泉「天平湯」へ行きました。

こちらは、建築グループ「みかんぐみ」に所属をしていた岡昇平氏が設計をした建物である。

温泉の特徴としては、ナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉で、温度が高くないため(温水プールのような感じ)、ゆっくりと長湯できるのが特徴です。

湯上りには、畳の空間で本を無料で貸し出しや食事も楽しむことができます。自転車ライドの人々にもおすすめです。

参考リンク:仏生山温泉 天平湯 香川県高松市仏生山町乙114-5

 

その後、友人と合流し、観光客でも簡単にレンタルができるレンタサイクルに登録し、高松市内をライド!

その前に、腹ごしらえとして、相変わらず、大好きなうどん屋さんであるうどんバカ一代さんへ。(車に乗れたら、谷川米穀店とかにも行けたらと思っております)

 

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市内での建築ライドということで、丹下健三作品の香川県立体育館へ。

こちらは、老朽化のため、閉鎖されており、取り壊しを行うとも言われています。

建築物のフォルムは、もう、現在では表現できない形状のため、貴重な存在であるため、何らかの形で残すことができたらと感じた。

 

香川県は、丹下作品に始まり、著名な建築家の作品が点在している。

有名な香川県庁は、現在、改修工事を行っており、美しい庭園や建物内の装飾を見ることが現在できない。これは、来年開催される瀬戸内国際芸術祭の会期中に改修を終えることができないということなので、再び美しい県庁に出会うのは遠い先になりそうです。

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市内には、ひときわ目立つ百十四銀行本店ビルも見物である。

日建設計が手掛けた1966年竣工のビルで、高さ64m(突端部含む)と西日本一高いビルであった。なんといっても、緑青で仕上げたブロンズ板が一枚ごとに色彩が異なっているのが、印象的で忘れることができないはずだ。

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その後、友人の紹介で予約制の古本屋「な夕書」さんへ向かいました。

一見、「ここ入って大丈夫?」という雰囲気であるが店主の藤井さんも気さくな方で、何より置いてある本の種類が多岐にわたり、楽しい空間でした。

私も書店では見たことのない本を見つけ、購入しました。

 

香川での最後の夕飯は、友人と書店員の藤井さんからのおすすめということで、「しるの店 おふくろ」へ。御飯がお櫃で出てくるところと、なんといってもお味噌汁が絶品で五臓六腑に染み渡るうまさでした。外国人旅行客も多く訪れるアットホームな空間でした。

参考リンク:

tabelog.com

 

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香川で過ごす最後の夜ということで、瀬戸内海に沈む夕日を見ましたが、香川県の良さがぎゅっと詰まった空でした。

 

最終日は、5年ぶりに直島へ向かうことにしました。

帰りの飛行機もあるので、滞在時間が限られていたが、どうしてもまた訪れたかったのは、地中美術館に行くことでした。

前回は、瀬戸内国際芸術祭の時だったこともあり、島の一番奥になる美術館は、大人気で到達することもできなかった。

また、9月から予約制になったこともあり、閑散期に行くしかない!と思い、晴天の中、フェリーでまったりと島へ。

 

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地中美術館へ向かう前に、直島で一番好きな空間である李禹煥美術館へ。安藤忠雄氏の建築と李禹煥氏の柱の広場、そして、直島の自然に青々と広がる瀬戸内海の空すべてが一体となるこの場所が好きである。

また、ここに来れるように頑張ろうという気持ちがみなぎりました。

参考リンク:李禹煥美術館 | アート | ベネッセアートサイト直島

 

そして、お待ちかねの地中美術館へ。

館内は、撮影禁止であり、建物も外からは撮影できないような場所なのだが、美術館内は息をのむ空間の連続である。

安藤忠雄氏が作り出した建築空間に広がる、クロード・モネジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品群はどれも五感すべてから楽しめ、全身の神経が揺さぶられました。一歩一歩歩みながら感じたこの空間は、ほかの場所に代わりうる場所はなく、ここでしか体感できないので、ぜひ興味のある方は訪れてほしい。今回は、閑散期であったこともあり充分に楽しめたのも大きかっただろう。

参考リンク:地中美術館 | アート | ベネッセアートサイト直島

 

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これにて、旅も終了。

訪問するたびに香川県が好きになり、また新しい発見をすることができました。

どんなことがあろうと、また、この景色を見に再訪したい。

心の浄化させてくれて、気持ちをリセットさせてくれる香川県に感謝である。